犬種によってなりやすい病気があるというのはご存じですか?
誰もが家族である愛犬に長生きしてほしい!と思っているはずです
病気にかかってしまうと『あの時こうしとけばよかった』と後悔してしまうことも
そうならないためにも、自分の飼っている子がどんな病気になりやすいかを知ることが大事です
今回は人気犬種のトイプードルについて、かかりやすい病気・症状や予防方法などをご紹介致します
保険スクエアbang!/ペット保険資料一括請求目の病気
白内障
白内障は目の中の水晶体が白く濁り、視力が損なわれる病気です
主な症状
- 眼球の中心部が白く濁っている
- 物にぶつかる
- 目をこする
遺伝や糖尿病が主な原因と言われていますが、老化による目の衰えが原因の可能性もあります
予防方法は今のところなく、定期的な検診を受け早期発見、早期治療をする事が大切です
目薬などで治療する事が一般的
緑内障
緑内障は眼圧が高くなり、視神経や網膜に障害が出る病気です
主な症状
- 目が大きく見える
- 目を痛そうにしばしばさせる
- 充血している
- 嘔吐や食欲の低下
- 元気がなくなる
緑内障は白内障と違って痛みが伴う病気です
そのため目だけの問題ではなく元気がなくなったり、嘔吐や食欲の低下といった症状も見られます
進行すると失明をしてしまう可能性もあります
白内障と同じで今のところ予防方法がないので定期的な検診を受け、早期発見、早期治療をする事が大切です
目薬や内服薬、手術などで治療する
涙焼け
涙焼けは目からあふれた涙が目の周りを湿らせ、そこから菌が発生したりして毛が茶褐色に変色してしまう症状です
主な症状
- 目元が茶褐色に変色している
主な原因としては涙管がつまっていたり、逆さまつげがあるなどがあります
他にも遺伝的に鼻涙管が細かったり閉鎖されていたり涙がうまく通らない体質の子や、フードやハウスダストのアレルギーが原因の場合があります
おぼろも病院で診てもらったら遺伝的に鼻涙管が細い、あるいは閉鎖しているらしく手術しないと治らないと言われました
目の手術はなんか怖いなと思い手術できずにいます・・・
対処方法
- フードを変える
- 空気の入れ替えや部屋を清潔に保つ
- 目の周りの毛をこまめにカットする
- 逆さまつげを抜く
- 涙をこまめに拭いてあげる
上記の対処方法をして涙焼けがなくなったという話もよく聞くので試してみてください
目薬を使ったり手術で治療する。アレルギーの場合はアレルギーを引き起こす原因を取り除く治療をする
進行性網膜萎縮症(PRA)
プードルに多い遺伝性の目の病気です
主な症状
- 暗い所を歩きたがらない
- 暗い所で物にぶつかったり段差につまづく
網膜にある光を受容する部分に異常が生じ、網膜が萎縮して正常に働かなくなり、進行すると失明してしまいます
年齢は関係なく成犬から老犬と幅広く発症します
予防法や治療法はありません
でも遺伝子検査で事前に検査を受ける事ができるそうです
耳の病気
外耳炎
外耳炎はその名の通り、外耳に炎症が起こる病気です
主な症状
- 耳を痒がる
- 顔をよく振る
- 耳垢が増える
- 耳の匂いがきつくなる
細菌や真菌が原因な事が多いですが、アレルギーが原因で発症する場合もあります
トイプードルはたれ耳なので耳の中が蒸れやすく耳垢がたまりやすい事が原因といわれています
予防方法
- 定期的な耳掃除
- 耳毛抜き
- シャンプー後湿気が残らないようにしっかり乾かす
外耳炎が悪化すると中耳炎・内耳炎に進行する事もあり、炎症が持続する事で腫瘍化する可能性もあるので、症状が出たら必ず病院で診てもらってください
点耳薬や内服薬などで治療する
足の病気
膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝蓋骨脱臼とは後ろ足の膝蓋骨(お皿の部分)が外れてしまう事です
生まれながらに外れやすくなっている先天性膝蓋骨脱臼と、成長後に打撲や捻りなどが原因で脱臼してしまう外傷性膝蓋骨脱臼があります
主な症状
- 足をあげて歩く
- 足を引きずってあるく
- 足を触ると痛がる
- 散歩にいきたがらなくなる
予防方法
- 筋肉をつける
- 高い所から飛び降りないようにする
- 肥満にならないように食事を見直す
- カーペットなどを敷いたり足の裏の毛をカットして滑りにくくする
筋肉をつけると言っても過度な運動は逆効果なので気を付けましょう
飛び降りや肥満、滑るなど足に負担のかかることも脱臼につながりやすいので気を付けましょう
一度脱臼してしまうと何度も繰り返してしまうようになるのがこの病気の大変な所です
そうならないためにも対処方法をしっかりと守ってリスクを少しでしでも減らしてくださいね
症状が軽い場合は薬やサプリメントで療養し、症状が重くなると手術をする必要があります
レッグヘルペス
レッグヘルペスは、遺伝などによって大腿骨頭の骨が変形・壊死してしまう病気です
小型犬に多くみられ、特に生後4か月から1歳頃になりやすい病気です
主な症状
- 足を引きずる
- 足をあげて歩く
- 足に力が入らない
痛みを伴う病気のためこのような症状が出たらすぐに病院で診てもらってください
予防法はないので、飼い主がいち早く症状に気付いてあげる事が大切です
発見が遅れると歩けなくなる可能性もあるので注意が必要です
手術する必要があります
脳の病気
てんかん
てんかんは、慢性の脳の病気です
なんの前触れもなく急に発作が起こる病気です
脳の神経回路に異常が起きる事で発症すると言われています
主な症状
- ふらふらする
- 震える
- からだがつっぱる
- 痙攣する
- 泡を吹く
一度発作を起こすと繰り返し発作が起きてしまうのがてんかんです
怖い事があったり、興奮などで起こると言われていますが、ほとんどが原因不明です
てんかんの症状は2種類あります
- 意識が残っていて部分的に痙攣している部分発作
- 意識がなく体全体が激しく痙攣している全般発作
どちらの発作も、収まった後何事もなかったかのように歩き出す子やしばらくぼーっとしている子もいます
残念ながらてんかんの予防方法はありません
てんかんを発症したら慌てず症状がおさまるまで余計な刺激を与えず静かに見守るようにして下さい
症状を医師に細かく説明をする必要があるので発作が起きた時間や何分発作が続いたか、意識はあるか、発作が起こる時何をしていたか、発作が収まった後の様子などを覚えておきましょう
動画で撮っておくと、どういう症状だったかを医師に伝えやすくなります
てんかんにも軽度や重度があるのでうまく症状を伝えたほうが今後の治療法に役立ちます
でも、一回の発作が10分以上続く場合や、一日に3~4回発作を起こす場合はすぐに動物病院に連れて行ってください
病抗てんかん薬を飲むことである程度防ぐことができます
ホルモンの病気
クッシング症候群
副腎皮質機能亢進症とも呼ばれます
ステロイド剤の長期使用や副腎皮質から過剰にホルモンが分泌されることで発症する病気です
主な症状
- 多飲多尿
- お腹が膨れてくる
- 皮膚が薄くなる
- 皮膚が黒ずむ(色素沈着)
- 左右対称の脱毛
- 呼吸が速い
- 散歩に行きたがらなくなる
この病気には予防法がないので、上記のような症状が出たら早めに病院に連れて行ってください
副腎皮質ホルモンの分泌をコントロールするかステロイド剤の使用を中止する方法で治療されます
臓器の病気
気管虚脱
遺伝や肥満、老化などによって気管が圧迫され呼吸困難になる病気です
主な症状
- 咳が出る
- ガーガーという異常な呼吸音がする
小型犬が発症しやすく、症状が悪化すると呼吸困難になる場合もあります
予防方法
- 肥満にさせない
- 吠えすぎを防止する
- 首輪を引っ張って喉を刺激しない
はっきりとした原因はわかっていないので上記の事で予防されるかはわかりませんが、気を付けておいて損はないと思います
気絶をしてしまったり、再発しやすい病気なので、病院で正しい治療が必要です
内服薬や手術によって治療します
僧帽弁閉鎖不全症
心臓にある僧帽弁が上手く閉まらなくなり、血液が逆流してしまう病気です
小型犬や老犬がなりやすいと言われています
主な症状
- 喉につかえるような咳が出る
- 疲れやすくなる
- 散歩に行きたがらなくなる
- 痩せてくる
初期段階では無症状なため、早期発見するには定期的に健康診断を受け、お医者さんに心音を確かめてもらう必要があります
予防方法
- 肥満にならないようにする
- 塩分の高い食事を与えないようにする
上記のような事を気をつけてなるべく心臓に負担をかけないようにしましょう
一度発症すると治る事は困難なので早期発見を!
主に内服薬で治療します
皮膚の病気
皮膚の病気はたくさんの種類があります
細菌や真菌、寄生虫などの感染、アレルギー、アトピー、遺伝的な問題、慢性的な皮膚への刺激、内分泌疾患、自己免疫疾患、常在菌の異常繁殖などさまざまな原因があります
その中でも特に多い皮膚病をご紹介します
アトピー性皮膚炎
花粉やハウスダスト、ダニなどを吸ったりすることで引き起こしてしまう皮膚の病気です
ただ、遺伝でアトピーになりやすいアレルギー体質の子もいます
主な症状
- 目の周囲、口の周り、四肢、脇、肛門の周りなどに皮膚の異常が出る
- 顔や体を痒がる
- 湿疹が出る
- 皮膚がただれる
- 皮膚が乾燥している
食物アレルギーやノミアレルギー、細菌やマラセチアなどによる二次感染が併発するとさらに症状が悪化してしまいます
予防方法
- 環境を清潔に保つ
- 毎日の体のケア
- 保湿をする
- 食事を気を付ける
- 適度な運動をする
なにより清潔に保つ事が大事です!
お散歩から帰っていてから体を拭いたり、ブラッシングするだけでも予防につながります
あと、食事や運動を気を付ける事によって免疫力を高め、新陳代謝をあげ皮膚のバリア機能をあげるようにしましょう
外用薬や内服薬や薬用シャンプーなどで治療します
膿皮症
皮膚バリア機能が低下したことによって、皮膚に在住する細菌が皮膚に侵入し、増殖して化膿してしまう病気です
アレルギーや精神的な要因(舐める癖があるなど)、スキンケア不足、代謝異常、免疫力の低下など様々な原因があります
主な症状
- 皮膚が化膿する
- 皮膚が黒ずむ(色素沈着)
- 幹部を痒がる
- ぽつぽつとした赤い湿疹がある
- フケやリング状の脱毛が見られる
股や脇、腹部に出る事が多いですが全身に起こることもあります
予防方法
- 定期的なシャンプー(過度なシャンプーは逆効果になる事も)
- 毎日の体のケア
- 高温多湿をさけるため温度や湿度管理に気を付ける
しっかり予防することで発症しにくくなるので、清潔に保ち、過ごしやすい環境を心がけてくださいね
外用薬や内服薬や薬用シャンプーで治療する
まとめ
トイプードルは主に目や足の病気になりやすいと言われています
でも、他にもさまざまな病気があるので、それぞれ子によってなりやすい病気は異なると思うのでしっかりと予防をしてあげてください
そして定期的な健康診断を受け、早期発見をするように心がけましょう!
おぼろも仔犬の頃、ブリーダーさんからこの子はパテラの兆候があるからと言われ、仔犬の間はたまに足が外れたりしていました
ですが、適度な運動をしたり、足に負担のかからない生活をしたり気を付けたおかげか、今では全く外れる事がなくなりました
病気が悪化するか、悪化しないかは飼い主にかかっていると思っています
元気で長生きしてもらえるようしっかりと愛犬を観察し、守ってあげてくださいね
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