愛犬を守るための防災対策!備えておくべき事は?

いつ地震や津波、噴火や豪雨、土砂災害などの天災があるかわかりません

10年以内に南海トラフ地震もあると言われています

皆さんは災害時に愛犬とどうやって避難するか、避難したあとはどうなるかなどを考えたことはありますか?

何かあってから行動では遅いので、何があってもいいように備えておく必要があります

人のための対策も必要ですが、愛犬のための対策も忘れずにしておかなければいけません

人のための物は支援物資などで最低限確保できる可能性が高いですが、愛犬のための支援物資は人よりも優先順位が低く手に入りにくい事が多いです

そして、ここで伝えたいのは『備え』とは物だけではないという事です

避難先では他人と共に生活をすることになるため、人見知りの犬や攻撃的な犬、吠え続ける犬などは追い出される可能性もあります

そうならないためにも備えは万全にしておくべきだと言えるでしょう!

でも、何を備えておけばいいのか、何を準備しておけばいいのかわからないって方もいますよね

なので今回は防災対策をするにあたって備えておくべき事をご紹介いたします

そして、準備する時に便利なチェックリストも合わせてご紹介いたします

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防災対策の6つの備え

防災対策に必要な備えは以下の6つがあげられます

  • 身元表示
  • 自宅内の安全確認
  • 常備しておく物
  • しつけ
  • 健康管理
  • 避難のシュミレーション

では、一つずつご紹介致します

身元表示

災害時、地震の揺れや大きな音などに驚いてパニックになり家の外に飛び出したり、避難している途中で逃げ出してしまったり、迷子になる可能性があります

万が一そうなった時でも飼い主の元に戻ってこれるように身元を示すものを愛犬に付けておくことが重要です

身元を示す方法としては

  • 首輪
  • 迷子札
  • 鑑札
  • マイクロチップ
  • 愛犬の情報

などがあげられます

首輪

首輪をつけておくとその色や特徴で探してもらいやすい上、首輪に直接身元を記入したり、迷子札をぶら下げることもできるので便利です

万が一の場合に備えてお留守番の時などにも付けておくと安心です

迷子札

首輪に装着するものです

愛犬の名前や飼い主の電話番号などが記入できるのでおすすめです

鑑札

鑑札とは住んでいる市区町村に飼い犬の登録をした時に発行されるものです

鑑札には登録番号が記載されており、迷子になった時にその番号で飼い主を特定する事ができます

すぐに情報が確認できるわけではないので、迷子札と一緒につけておくといいでしょう

マイクロチップ

今、世界中で使われている一番確実な身分証明になる物です

首のうしろあたりに注射針を刺して体内にチップを入れます

痛みも注射と同じくらいの痛さで済むそうです

動物病院や保健所などに専用のリーダーが置いてあり、それでIDを読み取ることができます

動物病院にもよりますが、装着費用は数千円で登録料は1000円ほどです

首輪や迷子札、鑑札などを付けておくのもいいですが、外れる可能性もあるためマイクロチップを装着しておくと安心です

愛犬の情報

上記の4つは愛犬が身に付ける物ですが、飼い主も愛犬の情報を持っておく必要があります

愛犬を探すために愛犬の情報を記入した用紙を予め記入しておきましょう

用紙には次の項目を書いておくと便利です

  • 愛犬の写真
  • 愛犬の名前
  • 犬種
  • 生年月日
  • 性別
  • 鑑札番号
  • 避妊・去勢しているか
  • マイクロチップは入っているか
  • ワクチン接種は済んでいるか(日付も記入)
  • 特徴・性格
  • 持病やアレルギー、飲んでいる薬など

この項目を書いた用紙を用意しておくと、慌てていてもスムーズに他人に伝える事ができ探すための資料になります

一緒に避難用のリュックなどに入れておいてください

自宅の安全確認

家具が倒れたり、食器や窓ガラスが割れたり家の中にも危険が多いです

愛犬が家具の下敷きになったという事故も実際起きています

家具はしっかりと固定をし、部屋は普段から整理整頓をして片づけておく事が大切です

倒れそうな家具の近くに愛犬のサークルを置かないようにしたり、愛犬が避難できるような丈夫なクレートなどを用意しておくといいですよ

安全確認のチェックリスト

  • 部屋の整理整頓
  • 大型家具の転倒防止
  • ガラスの飛散防止
  • 犬の避難場所の確保(クレートを置くなど)
  • 屋外で飼育している場合は外の安全確保(ブロック塀から離すなど)
  • サークル内の安全確保(大型家具や窓から話すなど)

常備しておく物

常備しておく物も自宅に常備しておく物と非常時に持ち出せるリュックやカバンに入れておく物とで分けて準備ししておくと便利です

自宅で常備しておく物

自宅に常備しておく物は日々の愛犬の暮らしに必要なものです

毎日使う物なので家にあるとは思いますが、もしものために多めに買い置きしておきましょう

チェックリスト
  • ドッグフード
  • 飼育分のクレート
  • 持病の薬や療法食
  • リードやハーネス
  • ペットシーツなどのトイレ用品

非常時に持ち出せるバッグの中

非常時にすぐに持って避難ができるようあらかじめリュックやカバンに入れておきましょう

重すぎると避難する時に大変なので安全に持ち出せる重さに調整して準備してください

以下のチェックリストの物は必ず入れておきましょう

チェックリスト
  • ドッグフード・水(できれば一週間分はあると便利)
  • 飼育分のクレート(避難所では必須)
  • 持病の薬や療法食(命に関わる可能性もあるので最低一週間分は入れておく)
  • ペットシーツなどのトイレ用品
  • うんち袋やごみ袋
  • マナーベルト
  • 食器2つ以上(折りたためるものがおすすめ)
  • バスタオルや毛布
  • ブラシ・服(避難所での抜け毛対策に必要)
  • おもちゃ(愛犬のストレス解消に)
  • ウェットティッシュ
  • 愛犬の情報の用紙(上記の身元表示の所で説明したもの)

しつけ

しつけをしっかりとしておかなければ災害時に大変苦労する事になります

愛犬がパニックになった時は『オイデ』や『マテ』を覚えていれば逃げ出したり危ない所から呼び寄せる事もできます

さらに、クレートトレーニングは避難所生活をするにあたって必ず必要です

クレートに静かに落ち着いて入っておくことができないと避難所に一緒に入れない事もあります

みんなが犬好きとは限らないので、噛み癖や飛びつき、吠え癖などもしつけておく必要があります

避難所で追い出されたり、嫌な顔をされないようにしつけや愛犬との信頼関係はしっかりと身に着けておきましょう

健康管理

災害時はストレスによって免疫力が低下し、体調を崩すことがあります

持病を持っている子はさらに悪化する可能性がありますし、老犬は環境の変化などに耐えれず体に悪い影響を与えてしまう可能性もあります

健康な子でも体調に変化があるので注意が必要です

もし愛犬が体調を崩した時、普段の健康な状態を把握していなければ異常かどうかの判断ができずに見逃してしまうかもしれません

早期発見をするためにも日々の愛犬の健康状態を観察するようにしましょう

気になる症状を見つけた場合は写真や動画で撮っておくと獣医師に伝えやすいですよ

健康のチェックポイント

どのように日々の愛犬の健康状態を観察すればいいのかチェックポイントをまとめました

ボディチェック

目…涙や目やに、充血、腫れ、目のしょぼつき、目の色など

耳…耳あか、耳垂れ、におい、かゆみがないか、耳先がいつもより熱い時は発熱の疑いがある

鼻…起きている時は適度に湿っているか、くしゃみ、鼻水や鼻づまりはないか、ひび割れていないか

口…健康な口の中はピンク色、歯石やよだれ、口臭はないか、歯肉や舌が白いまたは腫れていないか

お腹…太っていないのにお腹だけが膨れている、腫れている、触ると痛がらないか

足…歩き方がおかしい、足先を気にして舐めたりしていないか、爪の伸びすぎも注意

お尻…うんちによる汚れ、ただれや赤み、腫れ、寄生虫が付いていないか、しきりに舐めたり地面にこすりつけていないか

被毛・毛並み…フケ、赤み、ただれ、しこり、脱毛、かゆみはないか、毛づやは悪くないか

行動・しぐさ…ふるえる、よろける、動きが鈍い、異常な興奮、落ち着きのない態度などいつもと違った様子はないか

呼吸数…1分間に小型犬は20~30回、大型犬は10~15回が目安(安静時に胸が上下に動く回数を数える)呼吸が速く浅くなっていないか、苦しそうにしていないか

トイレのチェック

排泄物は健康のバロメーターになります

色やにおい、量、回数などを毎日確認しておきましょう

健康うんちはティッシュでさっとつまめる硬さで、回数は1日1~3回がベストです

食事管理

毎日の食事は愛犬の健康を維持するための大切なものです

栄養バランスの整った良質な食事をあげましょう

お水もこまめに入れ替えるなどして新鮮なお水を与えるようにして下さい

年齢や犬種、活動量などを考え愛犬に合った食事管理を行って下さい

体重管理

肥満は「万病のもと」と言われています

太ってしまうと、内臓や関節など体のあちこちに負担をかけてしまいます

若い時は大丈夫でも歳を重ねるうちに負担も大きくなり歩行障害などを起こす場合もあるので注意が必要です

逆にいつもと同じ量の食事をしているのに痩せてきてる場合も何かしら病気の可能性があるので注意が必要です

体重の増減を見逃さないためにも月に1回程度は体重を測ってあげましょう

避難のシュミレーション

避難グッズをそろえたり、愛犬のしつけが出来ていても万全ではありません

学校や地域などで避難訓練をした経験があると思いますが、愛犬とも避難する際のシュミレーションをしておく必要があります

災害時はパニックになり思ったように行動する事ができない事が多いです

愛犬と避難所まで行ってみて、その間の道のりに倒れてきそうなブロック塀などがないか、安全な道はどこかを確認したり、避難グッツの置き場所は適切か、重さは耐えれる重さなのかを確認しておく事が大切です

家の中でも安全な場所の確保やどのタイミングでどのように動くかなども想定してシュミレーションしてください

地域の避難訓練に愛犬と一緒に参加してみるのもいいと思います

事前にチェックしておくポイント
  • 家族との連絡方法や集合場所
  • 避難経路と場所、所要時間の確認
  • 通行できない時の迂回路の確認
  • 非難所での犬の飼育環境の確認
  • 緊急時の愛犬の預け先の確保
 
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まとめ

災害はいつ起こるかわかりません

今までに災害の経験がないと他人事のように思ってしまいがちですが、明日家がなくなる可能性は誰にでもあるという事を考えて対策をしておかなければ、いざという時に大変な思いをしてしまいます

人以上に大変なのがペット達です

過去の災害でもペットを家に置き去りにせざるを得ない事や、ペットがいると避難所に入れなかったり、いつものフードを食べない、体調が悪くなったなど大変な事が多かったそうです

人と同様、愛犬やその他のペットの防災対策もしっかり準備してあげてくださいね

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